空気が読めない人と言われないために

空気が読めない。

あなたはこんなこと言われたことありませんか?

私はあります。

なんなら、そのせいでバックヤードで『公開処刑』されたことがあります。

結果的に自分にとってはプラスになったから良かったと言えますが。

やはり空気は読めるに越したことはありませんよね。

今回の記事は、空気を読む力にもつながる『ある要素』について紹介しています。

 

読むのが面倒な方は、こちらの動画の聞き流しでもOKです。

内容は同じなので。

 

実は、空気を読む力と、成功に必要な能力で共通する部分があります。

それは、メタ認知力。

一言で言えば、自分を客観的に見る能力です。

ちなみに、動画のサムネに書いているダニング=クルーガー効果というのはバイアスの一種。

能力が低い人ほど自己評価が高く、能力が高い人ほど自己評価が低くなりがちになる心理効果です。

これも、自分を客観的に見られないことにより発生します。

あなたの職場にダニング=クルーガー効果に陥った人がいるとはっきり言って地獄です。

これが上司になると、もはや目も当てられません。

具体的にいうと。

『無能なくせに無駄にプライドが高く、そのくせ上長からのウケがいい』

そんな上司、いたらストレス120%ですよね。

だけど、そんな上司はこのバイアスにモロに引っかかっている、ある意味かわいそうな犠牲者でもあります。

また、後輩に仕事が出来ないくせにやたらイキってる人がいることもあるでしょう。

それも同じくこの効果の犠牲者なんですね。

上記の図、簡単に説明しますね。

縦軸は自信の量、横軸は経験量です。赤い線は経験に伴い変化する自信の量。

ちょっと経験を積むと、自信が一気に跳ね上がります。

赤い線が上に急上昇しているのがそれですね。

それからさらに経験を積むと、自信が一気に減っちゃうんですね。

これは経験を積むことで、自分を正しく認知し自信がなくなってしまうことを意味しています。

それでも経験を積み続けると、徐々に自信も付いてくる。

そのような変化をするわけです。

で、ここがポイントですが、ちょっとしか経験を積んでいない状態というのが一番よろしくないわけです。

だって、実力が伴っていないのに自信だけは『いっちょまえ』なんですよ。

『こいつ実力も経験もないくせになんでこんなに自信満々なんだ?』

そういった疑問の答えが、ダニング=クルーガー効果で説明されるわけです。

これさえ分かっていれば、無駄に高い自信を持っている部下や後輩に敢えてチャレンジさせて鼻をへし折り現実に気づかせてあげることもできます(だたし要フォロー)

逆に、自信を持てないベテラン勢には、自信以上に実力はあるわけですから『成功体験』を積ませたり『出来ていること』に気づかせて行動を促すというマネジメントも可能になるわけです。

自分の実力や立ち位置を客観的に把握する。

これは周りから馬鹿にされないためにも必要なスキルです。

賢いあなたなら、こんな理論はともかく直感的にうまく立ち回っているかもしれませんね。

でも、もし不運にもこのようなことをしてしまってたとしても、それはあなたが悪いわけでもないんです。

脳がそのように錯覚させているわけですから。

 

 

とはいえ、上記のようなイタイ人にならないための対策は実は可能です

①フィードバックを受ける

②自分に原因があると考える(自責思考を持つ)

③知識の習得と経験の蓄積を意識して行う

 

まず①ですが、なるべく”否定的な”フィードバックが良いです。

これにより、客観的な自分の立ち位置を把握できます。

良薬口に苦し、ですね。

自分に厳しい人は自分に反対意見をくれる人を重宝する傾向にあります。

そういった人は、本能的にメタ認知能力が高いため、批判的なフィードバックを誠実と捉える傾向にあります。

大多数のひとは、批判的な意見は好みませんが、自分を成長させるためと思い、あえて否定的なフィードバックをもらうようにしましょう。

あとあと、影で後ろ指さされたくなかったら。

 

②についてですが、これは見たことがあるんじゃないかと思います。

無能な人ほど他人や環境のせいにして自分を改めることがありません。

あなたの身近にも、そんな困った人いませんか?

いますよね。

そしてあなたは軽く頭を痛め、あるいはいらだちを覚えるはず。

もちろん、あなたはそんな残念な人をみて「私はこんなやつにはならない」と反面教師にして学ぶ側です。

自分に改善できることはないだろうか。

そう考えることで自分を客観的に見ることができ、自分自身の力で解決策を見出すことができるようになります。

 

そして③。

知識と経験を積み重ねることにより、あなたは本当の自信、さらには等身大の自分を俯瞰的に見ることができます。

これが出来ると、相手の立場や気持ちも理解できるようになり、空気が読める人になれます。

自分に本当の自信が持てると、周りの評価があまり気にならなくなるので、自分の課題に集中できます。

結果、適切な手段で問題の解決にあたれ、仕事もできるように、プライベートでもうまくいくようになります。

 

 

そんなわけで、ダニング=クルーガー効果、そしてメタ認知力。

これを意識して行動すれば、あなたは空気が読める&デキる人になれます。

 

おさらいです。

①フィードバックを受ける

②自責思考

③知識・経験の習得に努める

この3つを意識して行動です。

これであなたの人生はさらに良くなります。

ぜひお試しを。