いまの若い人たちって、飲みニケーションって言葉、知らないんだろうなぁ。
ネットビジネス、特にコンテンツビジネスで役立つノウハウがギューッと凝縮されてるんですけどね。
あ、誤解のないように言いますね。
なにも時間外労働を推奨しているわけじゃないんです。
勤務時間外で行われる、お酒を交えた”コミュニケーション”
この中に、コンテンツビジネスを成功させる”ヒント”が隠されてますよ~って話なんです。
信頼関係構築に有効な手段
これは、普段からの信頼関係がモノを言うんですが。
もし仮に、あなたが上司から”飲みに行こう”と言われたとします。
今の時代、あえて行く必要はありません。
コロナの影響もありますし。
そもそも夜お店やってませんし。
だけど、もし将来誘われたら、是非参加してみてください。
で、ここからが本題。
上司は”何を意図して”誘っているのか、これを考えて欲しいんです。
普通に考えれば、仕事上で意思疎通をスムーズにして効率よく仕事を進めたい、要するに”仕事のため”飲みに誘うわけですね。
で、答え合わせ的な意味で一緒に飲むんですよ。
そういった”スクリーン”をあらかじめ用意して参加すると、一緒に楽しみたいのか、愚痴を聴いて欲しいのか、あるいはあなたを理解するためにお酒を進めてくるのか、時間が進む中で”相手の意図”が見えてきます。
もちろん、ヒドゥンメッセージもあるので、すべてを鵜呑みにはできませんけどね。
で、よっぽど嫌な思いをしなければ、つぎ、上司から誘われても参加するはずです。
もし、飲みニケーションの中で、上司の意外な側面が見えて”この人、意外といい人だな”と思えれば、むしろ、自分から相談することすら出てくるかもしれません。
単純接触効果、いわゆる”ザイオンス効果”ですね。
心理学をかじった人なら誰でも知っているかと思います。
相手との接触回数が増えるごとに”好感度が増す”というアレですね。
私も経験しました。飲みニケーション侮るなかれ!
今回はそんなエピソードを紹介します。
意外とイケメンだった上司
昔、めちゃくちゃ嫌いな上司がいました。
もうね。知性の塊みたいな、嫌味しか言わない人。
“え?そんなことも出来ないの?”
“その行動の意味が分からないんだけど理由を説明してもらえる?”
とか。
なんなん?!
文句があるならサッサと言えよ!ってくらいチクチク嫌味を言うんですよ。
しかも、コンサル出身だけあって、プレゼンやフレームワークの使い方は一流。
上長からのウケは絶大なため、私が受けていた地味~な嫌がらせの相談もできません。
“おまえが悪い”と返り討ちにされる姿が”秒で”浮かんできましたからね。
そんなある日。
上司から飲みのお誘いを受けました。
まぁ、嫌味な奴だしメチャクチャ嫌いだったけど、仕事のミスはカバーしてもらってるし、なにより、センスのいいバーと聞いていたお店だったので、そちらに”興味”があったんですよね。
そんなわけで夜。
バーに行くことになりました。
暗い照明、ジャズの流れる店内、そんな店内のカウンターにバーテンダーがひとり。
“やぁ、マスター”
“いらっしゃい、●●くん(上司の名前)”
まさに”行きつけのバー”という雰囲気です。
“今日は女の子じゃないんだね”
“えぇ、今日は部下とね”
“へぇ、職場の人と来るなんて珍しいね”
どうやら、プライベートで使ってるバーのようでした。
しかも、マスターは”彼女”ではなく”女の子”と言っています。
そう、上司は”チャラ男”。
そんな意外な側面が見えたのです。
お堅いインテリだと思っていたのに、チャラ男の側面が。
なんか意外性とともに不思議な”親近感”を覚えました。
“お客さん、どれにします?”
なにを頼んだかは覚えてませんが、その時のシェイカーの音は今でも思い出します。
どんどん小刻みになっていくシェイカーの音。
なぜか分かりませんがドキドキしていたのを覚えています。
初めてのバーでしたからね。
“飲みましょうか、今日もお疲れ様、乾杯!”
仕事の時とは雰囲気の違う上司。
お酒が入ると、さらに上機嫌。
昔から今に至るまでの女性遍歴や武勇伝の数々。
かと思えば、普通に仕事の進め方、コミュニケーションの仕方、(私の)同僚との向き合い方などなど。
話の内容はいろいろでした。
“マスター、チェックお願いします”
無駄のない動きで会計をする上司。
そんな彼の財布から出てきたカードは”アメックスのゴールドカード”
は?
確かに某外資系のコンサル経験者。
それにしたって、私からすれば”仰天”レベルのシロモノ。
そんなものをまさか、田舎のバーでお目にするとは夢にも思いませんでした。
年会費3万越え。ブラックほどではないけれど、それでも持っている人は殆どいないステータスカード。
そんなものを名刺くらいのノリでポイっと投げるように渡す上司。
控えめに言って”かっこ良すぎ”でしょ?!
あぁ、このしぐさで、何人の女性を口説きおとしたんだろう。
さっきの話は絶対”フカシ”じゃないな!
そう確信させるものでした。
そして。
タクシーに乗る直前の言葉がとても印象的でした。
“やべくん、キミもゴールドカードを持ちなさい!”
脳内に”?マーク”でいっぱいになった私を尻目に、上司はタクシーに乗り込んで帰ってしまいました。
言われた瞬間は、”は?”って思いました。
しかし、騙されたと思って申し込んだカードが届いてから”納得”しました。
セルフイメージが変わったんです。
当時、同僚やお客様とのコミュニケーションがうまくいかず悩んでいた最中だったんです。
それが、ゴールドカードを手にしたことで自信が涌いて来たんですね。
自分はゴールドカードを持てるだけの人間なんだ、もっと仕事しよう!
そう、モチベーションが爆上がりするんですね。
たぶん、上司は、私が仕事がうまくいかない原因を知っていたんだと思います。
で、折につけ説得を試みたけど変わらない、だから、違う切り口で攻め込んできた。
今なら分かります、彼の知性の高さを。
つくづく一流との出会い運に恵まれていたんだなぁと思います。
飲みニケーションで心理的距離を縮め、ゴールドカードを持たせ”セルフイメージ”を上げさせる。
モチベーションを高めさせて、仕事でのパフォーマンスを発揮させる。
私の性格を熟知していた上司がはじき出した”最適解”がこれだったわけです。
そんなことは知らない私は”センスのいいバー”という餌につられて、まんまと接近戦にのっかり、見事、上司の術中にハマって乗せられた、というわけです。
そんなわけで。
人の行動や考え方を変えて、自分の思い通りに人を動かすためには”接近戦”が重要ですよ、そんなお話でした。
この発想は、コンテンツビジネスではとても重要です。
具体的な方法論については、ブログなりメルマガなりでおいおい解説していきたいと思います。
乞うご期待!